山形コミュニティ新聞WEB版

女性の美と健康

ブライダルチェック

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 ブライダルチェックとは結婚前、妊娠や出産に影響するような疾患がないかどうかをチェックする検診です。女性だけでなく、男性も対象になります。 

潜んでいる病気も

 具体的な検査の内容ですが、女性の場合、問診、内診、子宮頸がん検査、超音波検査、乳がん検査、血液検査などを行います。血液検査では梅毒、クラミジア、エイズウイルス(HIV)、肝炎ウイルスなどに感染しているかどうかをチェックします。
 症状がなくてもこれだけの検査をしますので、潜んでいる病気の早期発見も期待できるというわけですね。

不妊症も早期治療で

 例えば、結婚して妊活を1年以上しているにも関わらず、子どもができない場合は「不妊症」と診断されますが、ブライダルチェックをすることで子宮筋腫、子宮内膜症が原因で妊娠しないということが分かり、早期治療につなげられます。

先天性風疹症候群も

 また事前に「先天性風疹症候群」と診断されれば、胎児に異常が起きないよう夫婦でワクチン接種をしておくといった予防が可能です。
 先天性風疹症候群は、放置すれば赤ちゃんの心臓や脳に奇形が生じたり、聴力障害、白内障、発達障害などにつながる恐れがあります。

男性にもお勧め

 また、放置しておくと不妊の原因になり得る性感染症のチェックもできますので、男性にもお勧めです。

費用は2万円前後

 このようにブライダルチェックとはいい条、将来のことを考えて一度は受診してみる価値はありそうです、保険適用外の自費診療で、金額は2万円前後とお考え下さい。

セントラルクリニック 院長

村山 一彦(むらやま かずひこ)

山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。

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