山形コミュニティ新聞WEB版

女性の美と健康

シミ・そばかす

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 シミとそばかすは同じ「シミ」の一種ですが、発生原因が異なります。

シミの原因は紫外線

 シミは紫外線に刺激されることにより肌がメラニンという色素を作り、それが集積して黒くなったものです。シミは突然できるように思われがちですが、実は日々、紫外線にさらされ続けた結果として肌の表面に現れるのです。
 若くて回復力のある肌ならターンオーバー(生まれかわり)でメラニンを排泄できますが、老化した肌はターンオーバーが遅くなり、シミとして残りやすくなります。

そばかすは遺伝的要素も

 そばかすは、直径3~5ミリの細かいシミが頬部や鼻の周囲にできるものです。そばかすの発生には遺伝的要素が大きく、そばかすのある親から生まれた子はそばかすができやすいとされます。
 また、そばかす体質の人は紫外線の影響も受けやすく、メラニンを過剰に作る傾向にあります。

メラニンを留めず

 まるでメラニンは〝悪役〟のようですが、メラニンは本来、紫外線から肌を守るという役割を担っています。役割を終えた後にターンオーバーにより最終的に肌のアカとなって剥がれ落ちれば問題はないのですが、加齢などでそのバランスが崩れるとシミやそばかすを作ってしまうのです。
 つまり、メラニンを肌表面に留めておくのが問題というわけですね。

対応策は?

 対応策としては、紫外線から肌を守ることに尽きます。紫外線は眼から取り込まれるので、早春の時期からサングラスなどの装着を心がけましょう。また日焼け止めはこまめに、紫外線の強い日は外出を控える、肌を露出しない、などなど。
 特に中高年世代は若い世代より肌のお手入れが必要です。

セントラルクリニック 院長

村山 一彦(むらやま かずひこ)

山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。

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