山形コミュニティ新聞WEB版

女性の美と健康

バストアップ

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 「出産で胸が垂れた」「40代から胸の垂れが目立ち始めた」といった悩みを抱える女性は多いものです。

「垂れる」という悩み

 医学上、乳房は「ちぶさ」ではなく「にゅうぼう」と読みます。その乳房は9割が脂肪、残りが母乳をつくる乳腺(にゅうせん)組織で構成され、クーパー靭帯(じんたい)という繊維の束と皮膚がこれを支えています。
 妊娠や出産で乳房が大きくなると、重力の影響で靭帯は伸びてしまいます。出産後に胸が垂れるのはこのためです。また加齢に伴い靭帯や皮膚も伸びるため、40代ごろから胸の垂れが進行すると考えられています。  
 では、バストを維持するにはどうすればいいのでしょうか。

皮膚の伸びを抑える

 まずは乳房をつっている皮膚の伸びを抑えること。皮膚は乾燥すると伸びやすくなるので、クリームなどで常に保湿を心がけましょう。
 また皮膚の伸びには女性ホルモンの減少も影響しているため、ホルモン補充療法やエクオールなどのサプリメントで補ってみましょう。

運動もお勧め

 クーパー靭帯の伸びを抑えるには運動しかありませんが、その方法たるやフィットネスクラブやインストラクターによってまちまちで、どれが最も効果的かは医学上、申し上げられないことをご理解ください。
 また運動で大胸筋を鍛えるのもある程度は効果的ですが、激しい運動はクーパー靭帯を痛めるため、逆効果になることもお忘れなく。

女性の情熱に脱帽

 医学的根拠はないものの、バストアップクリーム、ナイトアップブラ等の商品も登場しており、女性の美に対する飽くなき情熱に感じ入る今日このごろです。

セントラルクリニック 院長

村山 一彦(むらやま かずひこ)

山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。

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