山形コミュニティ新聞WEB版

女性の美と健康

女性ホルモンとは?

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 今回は女性が女性らしくいられる女性ホルモンのお話です。

身体の働きを調節

 そもそもホルモンとは、身体の様々な働きを調節する重要な物質を指します。骨や筋肉の成長、エネルギーの代謝、血圧、食欲などもホルモンが影響しています。
 ビタミンのように食物として体外から取るものではなく、脳や様々な臓器で作られるのもホルモンの特質です。

卵巣から分泌され

 身体の働きを調節するホルモンは全部で40種類以上ありますが、このうち女性ホルモンと呼ばれているのは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類です。
 2種類はいずれも卵巣から分泌され、卵巣にその指令を出しているのは脳にある視床下部というところです。

エストロゲンの働き

 このうちエストロゲンは、子宮内膜を厚くし、妊娠に備えます。また女性らしさを作るホルモンとして乳房の発育や丸みのある身体を作ります。
コラーゲンを産生し、美肌を作るのもエストロゲンの働きです。
 分泌量は思春期から増え始め、30代でピークに。更年期になると減少します。

プロゲステロンの働き

 プロゲステロンは、エストロゲンで厚くなった子宮内膜を柔らかく維持し、妊娠しやすい状態にします。体温を上げたり、食欲を増す働きもあります。
 男性ホルモン類似作用があり、肌荒れや、月経前の過食、にきびはプロゲステロンの影響です。

 これら2つの女性ホルモンは月経周期を維持するうえでも大切で、月経不順のある方は専門医の受診をお勧めします。

セントラルクリニック 院長

村山 一彦(むらやま かずひこ)

山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。

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