山形コミュニティ新聞WEB版

女性の美と健康

肌のシワ・たるみ

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 女性の悩みで多いのが「シワ」「たるみ」など顔の老化です。従来は40歳代から減少する女性ホルモンの影響と考えられていましたが、別の原因も指摘されています。

骨粗しょう症は顔面にも

 別の原因とは、ズバリ「骨」です。顔の老化は皮膚の衰えだけでなく、顔の骨が萎縮して骨が痩せていくことにも原因があるというのです。
 皆さんは骨粗しょう症をご存知でしょう。加齢で骨密度が低下し、骨折しやすくなるというイメージですが、骨密度の低下は手や脚の骨に留まらず、頭蓋骨など顔面の骨でも起こります。

目の周りと口元に変化

 大きく変化するのが目の周りの眼窩と、口元の上顎と下顎の骨です。
 眼窩の骨が萎縮すると、重力により脂肪が眼窩に落ち込んでくるので上まぶたは落ち、目の下には脂肪が下りてきてたるみが出ます。顎の骨も同じこと。骨が萎縮することで鼻横のほうれい線が深くなり、口角からのマリオネットラインも深くなります。
 つまり、顔の骨の骨密度が低下すると骨は縮んで小さくなる→それによって皮膚が余る→顔のシワやたるみが増える、という図式です。

症状は手や脚より先に

 さらに困ったことには、骨粗しょう症による骨密度の低下は、実は顔の骨に最も早く現れるという海外データがあるのです。
 その理由は手や脚は歩行など日常生活で使うことにより刺激を受けていますが、顔の骨は刺激を受けることが少なく、その分、骨密度の減少が早まるというのです。

予防に努めましょう

 手や脚の骨密度は測定できますが、顔面は測定できません。上手にサプリメントなどを用いて予防に努めましょう。

セントラルクリニック 院長

村山 一彦(むらやま かずひこ)

山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。

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