ウイルスへの心構え
「1匹の妖怪が世界中を徘徊(はいかい)している。新型コロナウイルスという妖怪が」――マルクスとエンゲルスによる「共産党宣言」の冒頭になぞらえると、今の世相はかくや。
異常あれば一報を
ニュース、ワイドショー等で連日「コロナ、コロナ」が報じられ、臨時休校やイベントの延期、宴会の自粛などが相次いでいます。
幸いにして山形県ではまだ感染者は報告されていませんが、風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日(高齢者や基礎疾患がある方は2日)以上ある場合、または強いだるさや息苦しさがある場合は、山形市保健所や村山・最上・置賜・庄内の各保健所、県や厚生労働省の相談窓口にご一報くださいとのことです。
=死ではありません
ただコロナに対してただやみくもに怖がるのではなく、冷静に対処することが必要だと考えます。今、自分にできることは何でしょう。
手洗いやうがいはもちろんですが、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動など、規則正しい生活習慣を心がけることが何よりです。
あと私的に付け加えれば、笑顔を忘れないこと。笑うことはナチュラルキラー細胞を活性化し、自己免疫を上げる効果があるとされます。
確かに現時点ではコロナには治療薬はありませんが、コロナ=死ではないことを忘れずに。
冷静に対処しましょう
ということで皆さん、洪水のように押し寄せる情報を冷静に取捨選択しようではありませんか。
マスクやトイレットペーパーの買い占め、食料品や日用品の買い漁りといったニュースが報じられるとつい「私も」と思ってしまうのは悲しい人の性(さが)ですが、ここは山形県人の誇りを胸に、冷静に日常を送ることを心がけましょう。
セントラルクリニック 院長
村山 一彦(むらやま かずひこ)
山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。