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女性の美と健康

納豆のお話

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 国立がん研究センターは1月30日、納豆や味噌など発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人に比べ死亡率が低下するという調査結果をまとめました。

死亡率が10%減少!

 この調査は、国内の40~60代の男女約9万人を対象に、1995年から約15年間にわたって追跡調査したものです。
 発酵性大豆食品を食べた量により5つのグループに分けて調べたところ、最も多くとる(1日約50グラム)グループは最も少ないグループに比べ死亡率は約10%低かったとしています。

栄養価に富む

 ちなみに50グラムは納豆1パック程度。発酵性大豆食品といえば代表格は納豆でしょう。では納豆はなぜ体にいいのでしょうか?
 そもそも納豆とは大豆を納豆菌で発酵させた食品です。細胞の成長や再生を促すビタミンB群、骨粗しょう症に有効なビタミンKとCa、新陳代謝や老化防止に役立つポリアミン、さらには血栓を溶かす効果があるとされるナットウキナーゼなど様々な栄養価に富んでいます。

夜に食べましょう

 そんな納豆は朝、昼、夜のいつ食べればいいのでしょうか? 「外食の朝定食には納豆がつきものだから朝じゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、お勧めは夜です。
 というのも心筋梗塞、脳梗塞という血栓に由来する病気は朝に発生しやすいもの。納豆を夜に食べ、寝ている間に血栓を溶かすのがベストです

食べ方にも注意を

 食べ方にも注意を。ナットウキナーゼは熱に弱く70度の熱で死滅してしまうので、納豆汁、納豆チャーハン、納豆パスタなどは健康面からはあまりお勧めできません。

セントラルクリニック 院長

村山 一彦(むらやま かずひこ)

山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。

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