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編集長インタビュー

エニシオ(南陽市)社長 難波 美香さん

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難波 美香(なんば・みか)1966年(昭和41年)鶴岡市生まれ。地元高校を卒業後、OL生活を経て地元で結婚、93年にご主人の転勤で南陽市に移り住む。98年、エニシオの前身で携帯電話販売の個人商店「ボイス」を創業。エニシオは現在、「auショップ南陽」、ペットトリミング・ペットホテル「プ・ドール」を展開しているほか、今年3月に南陽市赤湯のイオンタウン内に県内初の米粉バウムクーヘン専門店「こおどり庵」を開業した。55歳。

県内初の米粉バウムクーヘン店
  美味しさに小躍りして欲しい

――こおどり庵、好調みたいですね。

こだわりは原料に

 「こだわっているのは原料で、米粉は県産米の『つや姫』、タマゴも安全安心の『平飼い米っ子たまご』を厳選しています。製造はすべて店内で、スタッフが真心を込めて焼き上げています」
 「特徴は何と言っても100%米粉ならではのふわふわとした食感。お客様から『これまで食べてきたバウムクーヘンとは違う』といった声を頂くこともありますね」
 「当初は品切れやスタッフの対応力不足などでご迷惑をおかけしましたが、その後は製造能力もアップし、今では混雑も落ち着いてきました」
――そもそも開業のきっかけって?
 「たまたま山形に遊びにきた福島の友人から、地元で作られたという米粉のバウムクーヘンをいただいたんですね。その美味しさに引かれて、『山形にもこんなお菓子があったら素敵だな』と思うようになって」
――もともとエニシオっていう会社は?

母体はauショップ

 「基本はauショップです。主人が紳士服の全国チェーンに勤めていて、そこが南陽に出店するということで夫婦2人で鶴岡から引っ越してきたんですね。南陽に来て主人は紳士服店の雇われ店長、私は保険会社で働くことに」
 「そのうち上山の電器店さんに頼まれて、紳士服店の一角に携帯電話の販売コーナーを置くようになったら、これが意外に売れて。じゃあ本格的にやってみようと私が個人事業主として創業したのが始まりです」
――ふ~ん。
 「お店は南陽と少し前までは三川にも。でもスマホが普及するようになり…。私たちの世代はスマホなんて分からないじゃないですか(苦笑)」

ペットショップも

 「それでauショップは主人に任せ、私はペットのお店を始めることに。そのために40歳を過ぎてトリミングの学校にも通いました(笑)」
――ご主人が10年前に早世されたとか。
 「45歳でした。その後は2つの事業を見なきゃだし、3人の子育てもやらなきゃで、それこそ無我夢中。だけど鶴岡から来た〝よそ者〟の私たちを南陽の人たちは本当によくしてくれて」

いただいた縁を大切に

 「エニシオという社名は、いただいた縁(えにし)を大切にしたいという思いからつけました」
――バイタリティがあるというか、人生を楽しんでる感じがするなあ。
 「人生は楽しまなきゃ。こおどり庵という店名も、美味しくて思わず小躍りしてしまうという意味を込めました」

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