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編集長インタビュー

山形ウェディング協議会 会長 早坂 和男さん

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早坂 和男(はやさか・かずお)1972年(昭和47年)鶴岡市生まれ。酒田南高から亜細亜大経済学部に進み、卒業後、首都圏のテキスタイル会社に勤務。2年後に郷里に戻り、冠婚葬祭業が主体の実家のエルサングループ(鶴岡市)へ。レストラン事業のえるさん社長、医療食事業のサンフーズ社長、専務などを経て2009年からエルサン社長。6月に山形ウェディング協議会会長就任。49歳。

結婚や結婚式の魅力を訴え
  少子化対策にも微力を尽くす

――そもそも山形ウェディング協議会って?

2代目会長に就任

 「昨今は様々な要因から結婚に至らない、結婚しても式を挙げないというケースが増えています。そんな風潮に歯止めをかけるため、特に若い世代の人たちに結婚や結婚式の素晴らしさを知ってもらおうと、県内12の婚礼関係企業が中心になって2016年に設立した組織です」
 「初代会長は3期6年務めたジョイン(山形市)の武田靖子専務で、私が2代目になります」
 「もちろん、挙式がないと関係企業が干上がってしまうという事情はありますが、それ以上に、深刻化する少子化問題を何とかしなければという強い危機感があります。2020年の統計だと、1人の女性が産むと見込まれる『合計特殊出生率』は最下位の東京都に次いで山形県は下から2番目ですから」
――へー!
 「それもあって、結婚支援活動には使命感を持って取り組んでいこうと。今期はまず、県内のカップルを対象にしたコロナ下における結婚や結婚観の調査と、結婚式を挙げていない夫婦を公募して式をプレゼントする『夢婚』を予定しています」
――でも最近、内閣府の衝撃的な調査が話題になりましたよね。

内閣府調査にビックリ

 「ああ、『20代独身男性の約4割がデート経験がない』『20代男性の約7割は配偶者・恋人がいない』『30代の男女独身者の4人に1人が結婚願望がない』ってやつですね。正直、あれは衝撃的でした(苦笑)」
――ビックリだよね。
 「自分らのようなアナログの時代から今のデジタルの時代になって、そういう傾向というか、風潮が強まっているんでしょうね。コロナの影響もあって、結婚や結婚式が減っているのも無理ないことなのかなと」

協議会として歯止めを

 「だけど、そんな風潮を業界として指をくわえて傍観しているわけにはいかない。大きな流れは変えることはできないだろうけど、いくつかの防波堤を築いて、流れを最小限に食い止める作業を協議会で続けていく必要があると思ってます」

――なるほど。

社会貢献にも

 「結婚は新しい家族が誕生する人生の節目。新しい家族の誕生を促して人口減少に歯止めをかけるためにも結婚や結婚式の魅力、重要性を訴えていきたい。協議会での活動は社会貢献にもつながるはずです」
――ボクの身近に3回結婚したヤツがいるんだけど…。
 「……。それもどうなんでしょうね(苦笑)」

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