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編集長インタビュー

晃永運輸(天童市)社長 野口 雅弘さん

晃永運輸(天童市)社長 野口 雅弘さん
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野口 雅弘(のぐち・まさひろ) 1973年(昭和48年)山形市生まれ。金井小、金井中、日大山形高を経て国士舘大政経学部2部に進み、卒業後、父親が84年に創業した一般貨物自動車運送の晃永運輸へ。ドライバー、運行管理者、取締役を経て2016年から社長。12年に山形青年会議所(山形JC)理事長、17年に山形商工会議所青年部(山形YEG)専務理事を務めたほか、現在は天童市倫理法人会会長も兼ねる。49歳。

〝ものづくり物流〟をモットーに
  ワンストップサービスを提供へ

――サッカー少年だったとか。

小学校からサッカー一筋

 「小学校からサッカー一筋でした。ポジションはゴールキーパー。日大時代は、全国大会で3位に入った山形六中の出身者が中心のチームでしたが、全国大会には出場できず。サッカーを続けようと強豪の国士舘に行きましたが、1年で挫折してしまって(苦笑)」
 「ただサッカーつながりでモンテディオ山形の正会員になり、アウェー戦の荷物は弊社が運んでます。昨日も熊本まで行ってきて、負けちゃったんですけど(苦笑)」
――本業はもちろん一般貨物の運送でしょ?

鋳物輸送がルーツ

 「弊社は山形の伝統産業である鋳物の物流を担うようになったのが創業のきっかけ。そんな経緯から製造業や建設業、鋼材業などの運送に強みを発揮していて、その強みをブランド化しようと昨年からは〝ものづくり物流〟を標榜しています」
 「具体的には荷物を運ぶだけではなく、現場で製造や建設のお手伝いをしたり、産業廃棄物収集運搬業の資格を活かして不要なものも引き取ったり。要は、ものづくり企業の物流に関するよろず困りごとをワンストップで解決しようと」
――なるほど。
 「余談ですけど、2018年、『日本一の芋煮会フェスティバル』用に新調された大鍋『3代目鍋太郎』を製作現場の西部工業団地から馬見ヶ崎河川敷に輸送したのは、弊社の大型トレーラーだったんですよ」
 「あの時に使った大型トレーラーをはじめ、トラックに小型クレーンを装備したユニック車など、特殊車両を豊富にそろえているのも弊社の特徴。意気込みとしては、どんなものだって運んでやるぞと(笑)」 
――ただ、業界としては難題も控えていて。

2024年問題

 「働き方改革法の運送業適用で、時間外労働の上限制限によりドライバー不足に拍車がかかる『2024年問題』が懸念されています。燃料費の高騰や、進まない運賃値上げも悩みの種です」
 「打開策として取り組んでいるのが新分野への進出。ひとつがドローンスクールの展開、もうひとつがディーゼルエンジンから排出される窒素酸化物を除去する尿素水『アドブルー』の販売です。アドブルーは軌道に乗れば年間3億円の売り上げが見込めると踏んでいるんですけど」

何事も出会いと勉強

――経歴を見ると、社外活動も活発で(苦笑)
 「出会いを大切にしたいし、何事も勉強だと思って。ただJCとYEGを掛け持ちしたのはボクが最初でしたね(笑)」

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