山形コミュニティ新聞WEB版

編集長インタビュー

ミツバチガーデンカフェ/庭園喫茶錦(山形市)オーナー 山川まどかさん

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山川まどか(やまかわ・まどか)1987年(昭和62年)山形市生まれ。市立一小、同三中、山形工業を経て東北芸術工科大学情報デザイン学科を卒業後、蔵王四季のホテル入社。2010年、結婚を機に同ホテル退社、成沢西のカフェ「茶蔵山形店」で修業を積んだ後、14年に蔵王半郷に「ミツバチガーデンカフェ」、18年に「庭園喫茶錦」をオープン。35歳。

常に感謝の気持ちを忘れず
 英気を養う空間を提供したい

――最初にカフェのオーナーになったのが?
 「27の時です」 
――そんなに早くに!

店は自宅の敷地内

 「母の影響で子どものころからお菓子づくりが好きだったんですね。それで小中高、大学とお菓子づくりに没頭、将来はお菓子を提供するカフェをやりたいとずっと思ってました」
 「だから25で3つ上の主人と結婚し、主人から『いつかマイホームが欲しいね』と言われた時、『家を建てるならカフェを作って』と(笑)」
――ふ~ん。
 「主人は県内の観光地に土産物を卸す会社の3代目。創業した義理の祖父は造園技術にも定評があり、蔵王半郷の自宅の庭園には東北各地から見物客が押し寄せるほど。そんな祖父の影響で夫の趣味もガーデニングで」
 「祖父が亡くなり庭園が荒れてしまったこともあって、カフェをやりたい私とガーデニングがやりたい主人の思いが一致し、自宅敷地内に店を建てて開業しました」
――店名に「ミツバチ」を冠したのって?

若い世代に人気

 「ミツバチが必ず巣に帰ってくるように、お客様が何度も通ってくださるようにと。ハチの巣の形をイメージして店も六角形なんですよ(笑)」
――流行ってるよね。
 「お出ししているのは手づくりのパンケーキ、チェリーパイ、スコーンが中心です。お客様は若い世代と、一緒に訪れるご家族らが多いですね」
――最初からここまで何の苦労もなく?

2店目で苦労も

 「それがそうでもなくて…(苦笑)。ミツバチは出足から好調でしたが、調子に乗って隣に出した2店目の庭園喫茶錦が苦戦して。私のやる気だけがカラ回りし、若気の至りで露骨に不機嫌になったり、スタッフを怒鳴りちらしたりして」
 「それやこれやで20人近くいたスタッフの半分がやめてしまい…。夫婦間もギクシャクして、一時は離婚話も出たほど」
――あらあら。
 「そんな危機を乗り越えられたのは、周囲の助言もあって気持ちに余裕を持たせるようにしたからかでしょうか。現実をありのままに受け入れ、どんな時も『ごきげんさん』でいようと。あとは感謝の気持ちを忘れないように心がけました」
 「そうやっているとスタッフとの関係や職場の雰囲気も明るくなって、お店に活気が出てきたんですね。今は庭園喫茶錦も何とかやれてます」

規模は追求せず

――今後の展開は?
 「規模は今のままで十分。お客様がここでしかない時間を楽しみ、明日の英気を養ってくれる空間を目指したいですね」

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