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健康講座・医学のうんちく

EDの最新治療

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 今回は勃起不全(ED)に対する最新治療についてのお話です。

従来の治療法は

 一般的なED治療はバイアグラ、レビトラなどのホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬です。
 これで効果がない場合は、陰茎海綿体への「血管拡張薬」の注射や、陰茎内に血液を滞留させる「陰圧式勃起補助具」、陰茎の中に器具を埋め込む「陰茎プロステーシス」と呼ばれる手術などが選択肢でした。

衝撃波療法

 そこに最近登場したのが「衝撃波療法」です。
 低出力の衝撃波を陰茎に照射し、陰茎内の血管を振動させて刺激します。これにより血管を形成するための細胞増殖因子が放出され、新しい血管を誘発し、陰茎組織への血流供給を改善してED治療につなげます。
 糖尿病、高血圧などの生活習慣病を基礎疾患に有する血管性EDが対象になります。最新の機器では、1回約20分週1回で計4回の治療により、約2年間効果が持続するとされています。

ラジオ波治療も登場

 また最近は「ラジオ波」を用いた治療も提唱されています。陰茎海綿体は、勃起時に陰茎海綿体に流入した血液を閉じ込め勃起状態を維持する〝白膜〟に覆われていますが、加齢に伴い白膜の機能は低下します。
 ラジオ波を陰茎に流すと波長による振動が生まれ、陰茎勃起に関わる様々なたんぱく質の生成を刺激し、結果として白膜の機能が回復されるというメカニズムです。
 1回の治療時間は15~30分で、最初の月は週3回、2カ月目から週2回行います。治療完了後、6カ月は効果が持続するとされています。この治療は患者さんが保持する機器で必要に応じて使用することも可能です。

他にもあります

 その他、幹細胞を陰茎に注入する「幹細胞治療」や、血小板の成分を用いた「多血小板血漿治療」も登場しています。

山形徳洲会病院院長

笹川 五十次(ささがわ いそじ)

1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。

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