七日町ドリンクテーリング そのルーツを探る

2006年9月22日
 3000円で5軒の飲食店がハシゴできる毎年恒例の「ドリンクテーリング」が13日夜、山形市の七日町一帯で開催された。協賛店84、参加者は過去最高の1900人に膨らんだこの人気イベントは今年で19回目。そのルーツを探っていくと——。
七日町ドリンクテーリング そのルーツを探る
 昭和60年のある日、七日町で「岩淵茶舗」を営む岩渕正太郎さん(現在52歳)はテレビの番組に釘付けになった。参加者が手に手に升を持ち、数軒の店の酒を飲み歩く盛岡市の「はしご酒祭り」が番組の内容だった。

盛岡のイベントがヒント

 当時の岩渕さんは、七日町一帯5商店街の活性化を目指す「元気が出るセール」の実行委員長。抽選会やライブ、餅つき大会などで昼の七日町を盛り上げるのにはある程度の成果をあげたが、夜の七日町をどう元気にするかに頭を悩ませる毎日だった。
七日町ドリンクテーリング そのルーツを探る
有志が立ち上がる

 たまたま同じ番組を見ていたのが当時七日町に店があった「洋服のサンエー」の長田栄一さん(53、写真)。2人で相談し、店も客も楽しめる山形ならではのイベントにしようと、現在のドリンクテーリングの原型を考え出した。
 1回目は翌年の11月29日。知名度不足から協賛店36、参加者は80人にとどまったが、2人が中心になって商店街や市民へのPR活動を繰り広げ、イベントは徐々に軌道に。最近は山形市民だけでなく周辺市町や宮城県などからの参加者も目に付くようになっている。
七日町ドリンクテーリング そのルーツを探る
他地域も追随

 七日町の成功に続こうと、お隣の仙台市でも同様の「ほろ酔いスタンプラリー」が平成16年からスタートしているほか、阪神淡路大震災からの復興を進める神戸市長田区の商店街でも昨年から同様の「ショップテーリング」を始めている。

来年は20回目

 今回のドリンクテーリングに参加した市民に感想を聞くと「ゲームでいろんな人と友達になれて面白かった」「新しい店を発見できた」とほぼ全員が満足の答え。来年は20回にあたり、集合場所を広くしたり、協賛店の数を増やすなどで盛り上げを図っていく計画だ。