山形コミュニティ新聞WEB版

税金の基礎知識

税金の基礎知識/(13)所得税と住民税、異なる税率

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 前回は、所得税と住民税の計算方法と、中でも注目してほしい基礎控除の現状について触れましたが、もう少し掘り下げてみましょう。

 まず、それぞれの計算方法は似ているとお話ししましたが、肝心な「税率」は異なります。具体的には、所得税は上の表のように7段階の「超過累進税率」となっていて、課税所得金額が増えれば増えるほど税率も高くなりますが、住民税は原則「一律10%」です。

 では、基礎控除が改正(増額)されるとどのような影響があるでしょう。

 まず所得税については、今までよりも低い税率の区分に該当する方が出てくる可能性があります。一方で住民税は、どなたも一律に基礎控除額の増額分×10%が減少することになります。

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 ところで、所得税は年末調整や確定申告で計算され、当年分が現年の税額に反映されますが、住民税は翌年度に反映です。

 25年度の税制改正で所得税の基礎控除の額が引き上げられましたが、さて、自分の税率が下がるかどうか計算した方はいらっしゃるでしょうか?

鈴木僚税理士事務所 税理士

鈴木 僚(すずき りょう)

1988年(昭和63年)山形市生まれ。2018年に税理士資格取得。趣味はドライブ。

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