女性の美と健康/冷え症としもやけ

2017年1月27日
 寒さが厳しさを増すこの時期、多くの女性を悩ませるのが「冷え性」と「しもやけ」です。

女性に多い冷え性

 まず冷え性ですが、女性に多いのが特徴です。体温を保つための熱の多くは筋肉によって生み出されますが、女性はもともと筋肉が少ないうえ、筋肉がつきにくい構造になっているからです。
 このほか女性に特有の食生活や、美しく見せるためのファッションも原因とされます。

女性の美と健康/冷え症としもやけ

運動と食生活の改善を

 冷え性対策としては、筋肉量を補うためのストレッチやウォーキング、エアロビクスなどの運動が有効です。
 過剰な水分摂取は内臓の冷えにも関与します。冷たい物は避け、常温の水分をこまめに摂るように。砂糖を使った甘い物も冷えの原因で、白糖よりは黒糖がベターです。
 美しく見せるための薄手の生地やストッキングにもご注意を。体を締め付ける下着なども血行不良を招き、冷えの原因になります。

一度は病院で検査を

 冷え症によって新陳代謝が落ち、免疫力が弱まれば様々な病気を引き起こすこともあります。「私は冷え性だから」と軽く考えず、一度は病院で検査を受けてみることをお勧めします。

血行不良でしもやけに

 しもやけは、寒さのために血行が悪くなることで生じる炎症です。手足など血管が細い四肢末梢に発症しやすいほか、肌が外気に露出している頬や耳たぶ、鼻先に発症することもあります。

ハイヒールには要注意

 体質や遺伝による場合もありますが、先が細い靴やヒールの高い靴を履いていると足の指先が圧迫され、血行不良になりやすいので要注意です。
 治療法としては漢方や軟膏が有効で、患部を40度ぐらいのお湯で温めながらマッサージする方法もあります。


女性の美と健康/冷え症としもやけ
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。