女性の美と健康/自律神経失調症(3)
さまざまな症状が
不定愁訴の症状としては発汗、動悸、目まい、手足の冷え、肩こり、頭痛など様々です。
共通しているのは通常の検査では明らかな病理は認められないことが多く、であるが故に「自律神経失調症」という言葉が独り歩きしてしまうわけです。

神経バランスを正常に
だからといって、症状を放置したままにするのはNGです。症状の第一義的な原因は交感神経と副交感神経のバランスの崩れですから、バランスを正常に戻すことを心がけましょう。
その方法のひとつを以下にお示しします。簡単ですので一度試してみることをお勧めします。
まず椅子に腰掛けて
まず椅子に深く腰掛けます。膝は少し離し、両手を開いて膝の上に乗せて目を閉じます。そして「今、気持ちはとても落ち着いている」と心の中で自分に言い聞かせましょう。
四肢の重さを意識
何となく気持ちが落ち着いてきたら、最初に右手を意識し、「右手が重たいなあ」と心の中で2~3度唱えます。続いて「左手が~」「右足が~」「「左足が~」と同じように行っていきます。
温かさも感じましょう
次に再び右手を意識し「右手が温かいなあ」と心の中で2~3度唱えます。続いて「左手が~」「右足が~」「左足が~」と行っていきます。
◇
これで終了。終わる時は「体が軽くなった」と暗示をかけ、両手→両足→全身の順番で伸ばしてリラックスして下さい。


セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
●(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。