クリエーションイマジン(山形市) 代表 浦山 ゆう子さん

「インテリアのことならお任せ」
そんなプロ集団を目指します
――インテリアデザイナーのお仕事って?
住環境をデザイン
「そこに住む人の家族構成やライフスタイルを考え、間取り、照明、色彩計画、住宅設備の選定なんかをサポートする仕事です。ラフに言えば、暮らしやすい住環境をデザインする仕事ですね」
――「内装はお任せ!」みたいなイメージ?
「そうかな。分かりやすい例だと、十日町の高層マンション『レーベン』を購入したご家族から依頼を受けて、一室を丸々ご提案して。完成後に『やっぱりプロは違う』とお褒めの言葉をいただいて」
「マンションごと、ビルごとリノベーションすることも。老朽物件が見違えるようになり、下げるしかなかった賃料が、逆に値上げしても入居者が決まるケースもたくさんあります」
「ただ、そんな大きな仕事は仙台からの依頼が多く、人手不足の中、やむなく仙台にも事務所を構えることに(苦笑)」
――創造的で、面白そうなお仕事ですね。
この仕事が天職
「アイデアや生活感覚が活かせるので、女性向きの仕事ではあるでしょうね。私にとっては天職。小さいころからモノづくりが好きだったし、今でも感性を磨くため1人で海外に出かけたり」
――同業他社って?
「有資格者は全国に約6万人いますが、マーケットが小さいせいか、東北はほんの一握り。活躍している人を紹介する業界名鑑が定期的に発行されていますが、最新版で掲載されている38人中、東北は私1人だけ」
――凄~い!ということは、濡れ手に粟?
「まさか(苦笑)。やっぱり人口が少ない地方だと厳しくて」
プロの仕事に矜持
――でも活躍されているのは、やっぱり顧客のニーズに寄り添って?
「むしろ私は寄り添わない。プロなんだから、顧客が想像もしないような空間に仕上げないと」
――そのあたりが矜持なわけね。
「こだわりといえばこだわりでしょうか」
――仕事は内装だけじゃないんでしょ?
「何でも自分でやらないと気が済まない性格だから、照明器具、家具、カーテンをそろえたインテリアショップのほか、施工の仕事もやります。施工会社がデザイナーを抱えるのは珍しくないけど、デザイナーが施工までやるのはまれだとか」
――今後の展望とか。
インテリアに脚光を
「日本でインテリアの仕事は歴史が浅く、欧米ではインテリアが主で建築が従なのに日本は逆。インテリアの仕事がお役に立てるように、プロ集団をつくりたいですね」