真理子先生の女性のミカタ/子宮頸がん(中)
2022年12月9日
子宮頸がん検診はどなたにも受けるチャンスが身近にあります。職場の健康診断でオプションに組み込まれていたり、お住まいの市町村が「婦人科検診」「レディース検診」などの機会を提供していたり。市町村による検診は各ホームページなどでチェックしてみましょう。
山形市の子宮頸がん検診
山形市の場合、21歳になる年には子宮頸がん無料クーポン券がご自宅に届くことになっています。このほか偶数年になる年も無料ではありませんが補助があります。
昨年が偶数年で受けそびれた奇数年の方も、必要な手続きをすれば昨年の権利を繰り越して行使することができます。66歳以上では偶数年が無料になります。
追加料金はかかりますが、併せてヒトパピローマウイルス(HPV)検査もできます。またエコー(超音波)検査が一緒にできる場合は申し込み、卵巣も診てもらうとさらに安心でしょう。

計画を立てて
検診は月経中でない時を選びましょう。今年度の検診をご希望の方は、カレンダーを見ながら早めに計画を立ててみてはいかがでしょう。
症状があれば婦人科を
出血、おりもの、腹痛などの症状があればもちろん、何らかの違和感がある方は、検診ではなく早めに産婦人科の受診をオススメいたします。
と言いますのも、症状がない時に受けるのが検診であり、症状があれば他の検査が必要になる場合もありますから。
予防の基本は検診
国は4月にHPVワクチンの積極勧奨を再開しました。子宮頸がん予防の基本はワクチンと検診。ワクチンで未来のがんを予防し、がんになる前に発見する検診。どちらも大切ですね。


真理子レディースクリニック 院長
伊藤真理子
●(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。
伊藤真理子
●(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。