セゾンファクトリー(高畠町)AS(山梨県)新会社に事業譲渡

2022年10月14日
 ジャム・ドレッシング製造のセゾンファクトリー(高畠町、写真)が、漬物や農産物珍味などを製造販売するASフーズ(山梨県中央市)が6月に設立した同名会社に9月30日付けで全事業を譲渡した。
セゾンファクトリー(高畠町)AS(山梨県)新会社に事業譲渡

 同名会社の本社は中央市、社長はASフーズ社長の小田切一哉氏で、9月末までに取引先などに対し、旧セゾンが新セゾンに全事業を譲渡する旨の挨拶状を送付している。
 ASは2019年に民事再生法適用を申請したシベールの経営再建も手掛けており、セゾン、シベールの公式ホームページでは「セゾンとシベールの強みを生かし、お客様の食卓へ新しいおいしさをお届けしたい」と記している。
 旧セゾンの主力銀行だった荘内銀行は同社への債権13億9900万円を放棄するとしており、今後、旧セゾンは清算・消滅する見通しだ。
 旧セゾンは全国の百貨店などで直販し、高い知名度を誇っていたが、販売経費の負担が重荷になっていた。コロナ禍も重なり、直近は赤字経営が続いていた。