《やまがたの市町村》 Vol.3 朝日町(あさひまち)

2008年11月14日
 山形県に長く暮らしている人でも意外に知らなかったりするのが周辺の市町村のあんな話、遠隔地の市町村のこんな話。転勤などで初めて山形に来た人はもっとチンプンカンプンなはず。やまコミが総力取材でお届けする「やまがたの市町村」、第3回目は朝日町!
 《やまがたの市町村》 Vol.3 朝日町(あさひまち)
リード

 山形県のほぼ中央部、磐梯朝日国立公園の朝日連峰の山ふところに抱かれた朝日町。市町村合併で誕生したのは1954年(昭和29年)で、面積は約196平方キロメートル、人口は約8500人。

 《やまがたの市町村》 Vol.3 朝日町(あさひまち)

●日本一の無袋ふじ

 朝日町のキャッチフレーズが「りんごとワインの里」。リンゴ栽培の歴史は1887年(明治20年)にさかのぼりますが、転機は青森から導入した「ふじ」を袋がけせずに無袋で栽培することに成功した1970年。
 無袋リンゴは糖度が高く、酸味とのバランスもバツグン。今では「日本一のみつ入り無袋ふじ」として全国的な評価を確立しています。

ワイン

●ワイン、連続で最優秀賞

 そしてワイン。生産開始は1944年で、ワインに含まれる酒石酸から電波探知機に使うロッシェル塩を取り出すことを目的に政府が全国のブドウ産地にワイン工場を作らせたのが始まりとか。現在は農協や町も出資する「朝日町ワイン」で生産しています。
 今年は国産ワインコンクールのロゼ部門で2年連続の「最優秀カテゴリー賞」を獲得するなど、品質は全国が太鼓判!。

 《やまがたの市町村》 Vol.3 朝日町(あさひまち)

●ダチョウがお出迎え

 朝日町の「まちの動物」はカモシカですが、最近、地元や観光客の人気を集めているのがダチョウ。9羽のダチョウが生まれ故郷の南アフリカ共和国から飛行機で赤道を越え、雪深い朝日町にやってきたのは1997年のことです。
 当時はBSEや鳥インフルエンザなど食肉の安全性に関心が高まっており、「牛、豚、鳥に続く第4の食肉に育てたい」と考えた地元の建設業者がダチョウ様をお招きしたのでした。
 その9羽が増えに増えて現在は100羽超に。ダチョウは低カロリーで高たんぱく。愛嬌いっぱいでヘルシーなダチョウ、一度お試しあれ。

朝日相扶

●実力派、朝日相扶

 スゴい製造業もあります。例えば家具製造の朝日相扶製作所。イスなら1脚5万円、ソファなら30万円以上という高級品ばかり。それらを全国の有名家具メーカーに供給していて、家具業界にとってはなくてはならない「黒子」です。

 《やまがたの市町村》 Vol.3 朝日町(あさひまち)
観光

●観光スポットも目白押し

 朝日町は観光スポットも盛りだくさん。イチ押しは椹平(くぬぎだいら)の棚田で、扇形をした約14ヘクタールに水田が広がっています。日本の原風景ともいえる美しさは「日本の棚田百選」に選ばれたことでも証明ずみ。
 また大小60あまりの島が沼を浮遊することで知られる国の名勝「大沼の浮島」のほか、空気を御神体とする「空気神社」、蜜ろうそく作りが体験できる「蜜ろうそく工房」といったエコなスポットも随所に。
 アウトドア派には「Asahi自然観」がお勧め。スキー場、キャンプ場、テニスコートなどを備えた通年型のリゾート施設です。
 楽しそう、朝日町!