中華美食屋(山形市)「本場仕込み」で快走/有人店舗と無人店舗の両輪で
2022年6月10日
2014年に天童市でオープンした中華料理店「中華美食屋」(山形市)が快走を続けている。本場仕込みの味つけと手ごろな価格が人気を呼び、18年には山形市蔵王成沢、21年には同江俣、22年5月には河北町と矢継ぎ早に出店。一方で餃子を中心とした無人販売所の多店舗展開に乗り出すなど、業界の風雲児的な存在になっている。

中華美食屋は11年に来日した中国・大連出身の姜景耀さんと妻の燕さんが始めた中華料理店。景耀さんは大連で料理人だった祖父から中華料理を学び、来日後は首都圏の中華料理店で修業を積んだ。天童市で店を開いたのは、旅行に来て土地柄が気に入ったからという。
定番メニューは辛さとコクのバランスがとれた「絶頂石焼麻婆豆腐」や、点心師が皮づくりから手がける「上海風小籠包」などで、カウンターに並ぶスープやサラダ、唐揚げなども食べ放題。平均客単価がランチで800円という安さも人気につながっている模様。
有人店舗は8年間で4店に拡大しているが、年内にさらに2店を加える計画という。
一方で無人販売所の多店舗展開も急ピッチで進めている。無人販売所はコロナ下の21年6月から江俣店に併設して始めた業態で、冷凍餃子30個入りを1000円、弁当や総菜を全品500円で24時間販売するスタイル。
接客を受けずに買い物ができる点が消費者に受け、21年11月には寿町、22年3月には鈴川町に出店、6月中に清住町と香澄町にも出店予定で、年内に15店の展開を目指している。