山形コミュニティ新聞WEB版

編集長インタビュー

ヘアウィズウォーター(山形市)社長 赤塚 治美さん

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赤塚 治美(あかつか・はるみ) 1967年(昭和42年)山形市生まれ。市立十小、同二中、日大山形高を経て山形芸術学園専門部美容科に進み、卒業後に東京や名古屋で美容師としての勉強を積む。89年に帰郷、母親が錦町で経営していた「白ばら美容室」へ。2010年に大手町でヘアサロン「ヘアウィズウォーター」を開業、16年に法人化して社長に就任。県中小企業家同友会の女性部会会長も務めた。2女の母。54歳。

美容師は職人でありサービス業
  顧客満足度を追求していきます

――お母さんが美容室をなさっていたと。

美容師歴30有余年!

 「私が子どものころは3店ぐらいやってて、当時としては大手の部類だったのかな。住み込みの美容師さんも何人かいて。ただ美容室があまりに身近だったせいか、この仕事だけは絶対に就きたくないと(苦笑)」
――そうだったの?
 「美容師がイヤというより服飾の仕事がやりたかったんですね。でも才能がないっていうのが分かって、高校の担任の先生にも勧められ美容科がある専門学校へ。以来、美容師歴も30年を優に超えましたから、人生なんて分からない(笑)」
――お店のこだわりとかってあるんですか?
 「スタッフは私を含め6人で、全員が『お客様はどんな気持ちで来店されたのか』を考えて接するようにしてます。例えば『短くカットして』というご要望をいただいた時は、差し支えない範囲でその理由をうかがい、ライフスタイルに合った髪型を提案するとか」
 「美容師であると同時にセラピストや心理カウンセラーを目指そうと。美容師は美容技術はもちろん、接客能力やコミュニケーション能力といった総合力が求められる職業だと自負しています」
――ボクは約20年間、同じ床屋さんにお世話になってるけど、会話なんて一言も…(苦笑)
 「そこは男性と女性、床屋さんと美容室で違うんじゃないかと(笑)」

組織づくりを学び

――県中小企業家同友会に入られたのは?
 「個人経営の美容室から会社組織にして社長になり、組織づくりの必要性に迫られて。入ってみて、会社経営には明確な指針と、それを実行する社員、スタッフのモチベーション向上が不可欠だということを学べたのは収穫でしたね」
 「現在、県内にある美容師の専門学校は山形美容専門学校の1校だけ。卒業生約60人のうち約40人が東京や仙台に流れ、約15人が出身の山形市外に戻っていく。残る約5人を確保するためにも魅力ある職場づくりは急務ですから」

大切な女性の目線

――女性部会会長としても活躍されて。
 「男女雇用機会均等化やSDGs(国連の持続可能な開発目標)などが叫ばれるなか、女性が多い美容業界が立ち上がらないと。やっぱり女性の目線は生活者の目線とイコールで、ここから声をあげていかないと」

自称「山形のりピー」

――松本明子に似てるって言われない?
 「言われたの初めて。のりピー(酒井法子)似とは言われますけど(笑)」
――……。それ、人に言わない方がいいよ(苦笑)

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