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編集長インタビュー

弘栄不動産(天童市)社長 川口 隆 さん

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川口 隆(かわぐち・たかし)1976年(昭和51年)天童市生まれ。日大山形高から日大に進み、大学院建築工学科を卒業後、都市計画などをプランニングするアイテック計画(東京)入社。1級建築士などの資格を取得し3年後にUターン、父親が創業した不動産売買・賃貸の弘栄不動産へ。2008年、父親の急逝に伴い32歳で社長就任。47歳。

不動産業は人口勝負の世界
  生き延びるには県外進出も

――やまコミ、昔から嫌ってない?(苦笑)
 「嫌いですよ。10年以上前、こっちが東根で水面下で土地の取得に動いていて、まだ隠しておきたかった案件を記事にされて…」
――ああ、あの時ね。
 「電話での取材も〝上から目線〟だったし」

大型宅地分譲に強み

――ずいぶん若くに社長になられたんですね。
 「今にして思えば、それが良かったのかもしれない。いろんな親睦会のお誘いも『それどころじゃない』って断れたし、何より新しいことやリスクのある仕事にチャレンジできた。特に仕事面で30代でトップに立てたのはラッキーでしたね」
――最近は大型の宅地分譲を次々と。
 「現在は国道13号沿いにあるホテルルートイン天童の南側、旧『紅葉苑』跡地を造成中です。総面積は約1万6000平方メートルで、52区画を7月から販売します。1区画は200~257平方メートル、最多価格帯は1200万円台ですね」
 「複数の開発業者が狙っていた土地で、温泉街やスーパーに近く、人気の学区にあるところが売り。天童では別の場所で40区画の開発を進めているほか、東根で20区画と40区画の計60区画、仙台で10区画、福島で4区画を開発予定です」

販売方法にもこだわり

――販売方法にもこだわりがあるとか。
 「不動産会社が大型の宅地分譲を手掛ける場合、ハウスメーカーと組むことが多いけど、うちは消費者に直で売る。理由?いろいろあるけど、会社の規模や自分のスタイルを考えれば、土地の仕入れや販売にじっくり時間をかけて着実にやればいいのかなと」
――さっき仙台や福島の話も出たけど…。

仙台にも進出

 「不動産業って人口が勝負なわけですよ。人口が少なくなれば土地の価値も下がらざるを得ない。それを考えれば、天童から拠点を移すことはないけど、人口が集中するところに布石を打っておく必要はある」
 「そのために昨年4月に仙台の花京院に事務所を構え、現在は榴岡(つつじがおか)に自社ビルを建設中です。これまで力を入れていた県内での大型宅地分譲は今後は難しくなっていくんじゃないかな」

尖ってる(?)

――〝尖ってる〟って言われるでしょ。
 「言われますね。白黒はっきりさせたいタイプだから。ダメなものはダメ、嫌いなものは嫌い」
――血液型は?
 「A型です」
――ボクも。わりと似たタイプで、友達になれそうなんだけどな…。
 「だから、なりたくないんですって!(苦笑)」

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