山形コミュニティ新聞WEB版

編集長インタビュー

セルヴァン(山形市)社長 東海林 武さん

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東海林 武(とうかいりん・たけし)1986年(昭和61年)山形市生まれ。鈴川小卒業後、野球留学のため大阪に転居。中学時代はボーイズリーグの名門「八尾フレンド」に所属し、同じ大阪のボーイズリーグ「羽曳野ボーイズ」所属のダルビッシュ有(現パドレス)と並び〝打の東海林、投のダルビッシュ〟と称された。強豪の上宮太子高、中央大で野球を続けるが、ケガに悩まされ、プロ入りを断念して日本生命に入社。2011年、創業者で父親の故・博氏に請われてセルヴァン入社。博氏の死去に伴い18年から社長。36歳。

目指すは「健康創出啓発業」
  県民の健康寿命を延ばしたい

――華麗なる一族だと伺っています。

華麗なる一族

 「祖父が山形鋳物の卸問屋『丸東商事』を創業したのが1954年(昭和29年)。カタログギフトで全国最大手の『リンベル』の社長・東海林秀典は亡くなった父・博の兄で、私にとっては叔父にあたります」
 「亡父が90年、丸東商事やリンベルから独立してゴルフ練習場からスタートさせたのが『セルヴァン』です。セルヴァンはその後、フィットネスクラブやジュニアスクールも備えた複合型施設として、地域の皆様からご愛用いただいています」
――ボク的には野球の話が聞きたいな…(苦笑)
 「どうぞ、どうぞ」

野球に明け暮れて

――まず高校時代。
 「甲子園には出場できませんでしたが、大阪大会では毎回、ベスト4かベスト8までは。当時最強だったPL学園とは決勝で戦ったし、今ほど強くなかった大阪桐蔭に勝ったこともありました」
――中央大って司法試験に強いイメージだけど、野球も凄いんだね。
 「千葉ロッテの美馬学は同期でした。後輩だと横浜の牧秀悟とか、阪神の森下翔太とか」
――阪神ファンとしては森下は大好き、難敵の牧はウザい(苦笑)
 「森下とは去年、福島で会う機会があり、差し入れしてきました」

生き残りには発信力

――そんな野球少年が実業界に飛び込んで…。
 「セルヴァンに入ってインストラクターから始めましたが、環境の変化や心労なんかで半年で25キロ痩せました(苦笑)」
 「そんな中で学んだことは、フィットネスクラブは大手の進出などで競争の時代。生き残るには〝待ち〟の姿勢ではなく、こちらから〝発信〟していく必要があると」
 「何を発信するかといえば、フィットネスは身体を鍛えるだけでなく、健康や健全な精神にも役立つということ。私どもはこれを『健幸』と名づけ、『健康創出』を経営理念に掲げています」
――もう少し具体的に。
 「日常生活に支障がない『健康寿命』で山形県は全国で25位前後。これを2030年までに全国上位まで引き上げたい。その一環として、健康経営に取り組む企業へのサポートも始めてます」

企業の健康経営を支援

 「顧客先にお伺いし、従業員さんの健康相談や身体測定、課題を解消するための体操などを指南しています。始めたのは1年前ですが、導入している県内企業はすでに数十社に及んでいます」
――弊社でもお願いしています。
 「担当者からは、今イチ真剣みが足りないという報告が…(苦笑)」

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