山形コミュニティ新聞WEB版

女性の美と健康

ワキ汗 多汗症

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 ひところ、テレビに出演中の女性アナウンサーの服についたワキの汗じみが話題になり、「ワキ汗」論争が盛り上がりましたね。今回はワキ汗、多汗症のお話しです。

生活に困るほどの汗

 多汗症とは日常生活に支障が出て困るほどの汗がふき出る病気です。多汗にはワキや手のひら、顔など体の一部だけに汗が出るケースと、全身から汗が出るケースとがあります。
 また何か他の病気や障害が原因になっている場合と、特に原因が分からない場合があります。

女性に多いワキ汗

 冒頭で紹介したように、ワキの多汗症は女性に多くみられます。人目や臭いを気にされているほか、重症患者の中には、ワキから汗が流れ落ちる不快感で勉強や仕事に集中できないといった方もいらっしゃいます。
 こうした悩みを抱えていても、恥ずかしくて他人には相談できないという声が多いのも多汗症の厄介なところです。

体質か病気か

 ワキ汗が単なる体質によるものか、多汗症によるものかをチェックする方法があります。
 チェック項目は①最初にワキ汗の症状が現れた時が25歳以下②両方のワキから発汗する③睡眠中はワキ汗が止まっている④1週間に1回以上ワキ汗が多い⑤家族にもワキ汗の人がいる⑥日常生活に支障が出ている――の6つです。
 このうち「2項目以上が6カ月以上続く場合」は体質ではなく、多汗症と診断されます。

気軽に相談を

 多汗症と診断されても落ち込む必要はありません。市販の制汗剤の品質も向上していますし、保険適用の治療医薬品も登場しています。お一人で悩まず、最寄りの医療機関を訪ねてみましょう。

セントラルクリニック 院長

村山 一彦(むらやま かずひこ)

山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大病院、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。

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