Let´s know 脳!/運動と脳の健康

2021年5月14日
 今回は運動と脳の健康についてのお話です。

身体や精神への効果

 一般に運動によって肥満、高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防や、血行促進により肩こり、冷え性などの改善が期待できます。また免疫力が向上することでかぜ、ガン予防や不眠にも有効なことが知られています。
 運動の後に爽快感や達成感を感じたことがある人も多いと思いますが、運動は気分転換やストレス解消にも有効です。
 近年では認知症リスクを減らし、2大現代病ともいわれる不安症やうつ病の症状の低減にも効果があります。

Let´s know 脳!/運動と脳の健康

慢性頭痛の改善にも

 緊張型頭痛は心理的なストレスや肩こりなどが誘引となるため、運動によって頭痛の軽減が期待できます。
 また今年4月に米神経学会で発表された報告によれば、片頭痛患者4647人のうち、月に頭痛日数が25日以上の人が「運動なし」で48%、「運動あり」で5%と、運動習慣がある人の方が頭痛発作の頻度が少ないことが分かりました。 

WHOも推奨

 世界保健機関(WHO)では、世界の人々がより活動的になれば年間500万人の死亡が回避できると試算、1週間に150~300分の有酸素の身体活動を推奨しています。
 身体活動には散歩などの運動だけでなく、日常の生活動作や家事も含まれています。
 推奨量を満たしていない場合でも、初めは20分×週2~3回くらいの無理がない運動から始めてみることをお勧めします。習慣化するには決まった時間、曜日に行うことが有効です。

まずは始めましょう

 また、脳は体を動かす合図として音楽を認識する習性を利用し、アスリートが取り入れている「パワーソング」のように、決まった音楽を聴きながら運動を始めることも有効です。


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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。