花楯産業(山形市)社長 細川 博之さん

2021年4月23日
細川 博之(ほそかわ・ひろゆき) 1971年(昭和45年)山形市生まれ。日大山形高から日大法学部を経て、農業資材を取り扱う福農産業(兵庫県三木市)へ。2年後の94年に帰郷、実家の農業資材の製造卸・花楯産業に専務として入社。2017年社長就任。花楯産業はグループに包装資材卸の山形パック(山形市)、中華料理店の東龍花(同五十鈴)を抱える。51歳。
花楯産業(山形市)社長 細川 博之さん

強みは伝統の打刃物製造技術
  細かなニーズにも対応できます

――会社の前はしょっちゅう通るんだけど…。
 「よく『何をやってる会社なの?』とは聞かれますね(苦笑)」

農家に寄り添う会社

 「山形の伝統産業である打刃物の卸会社として1977年に現会長の父が創業した会社です。現在は農家さんが使う鍬や鎌、鋏などの製造販売をメインに生産資材や包装資材、住生活商品など農家が必要とする約2万品目を取り扱ってます」
 「最終的な販売先は農家さんですが、直接の取引先は農協さんを中心に量販店、農機メーカーなど。これら顧客の店舗網に納入するため、北海道や青森、秋田、宮城、栃木、新潟に営業所があります。社員は50人、年間売上高は16億円です」
――端的に言えば、農家に寄り添う会社だと。
 「そうです。決して怪しい会社じゃないんですよ(苦笑)」

逆風の中でも

――業界の将来性としてはどうなんですか?
 「環境は厳しいですが、農家さんの集約化が進んで生産や経営が効率的になっているほか、流通網も簡素化されていることは我々にとっても追い風です。それに農産物の輸出拡大で海外にも販路は広がっています」
 「何より農家さんの細かなニーズに対応し、伝統産業として培ってきたノウハウを生かして商品開発につなげていけば道は開けるのかなと」

商品開発に活路

――そのあたり、もう少し具体的に。
 「例えば、鍬ひとつとっても地域によって長さ、幅、角度などすべてが微妙に違う。量的には割安で画一的な輸入品が席巻してますが、使い勝手がよく、切れ味の鋭い鍬を求める農家さんはいるんですよ」
――鍬にそんな地域差があるとはビックリ!
 「県内でも村山、最上、置賜、庄内で違うんですね。地域に根差した商品を開発して販売するのが当社の強みです」
――卸よりメーカー寄りなんですね。
 「DNAなんでしょうね。伝統に裏打ちされた強みを発揮・維持していくためにも、技術の継承には力を入れていきたい。職人不足が叫ばれている昨今、人材の確保と育成が課題です」
――山形新聞じゃないけど、求める人材は?

B型家族

 「明るく、元気で、素直な人ですね」
――血液型を気にする経営者っているよね。
 「ちなみに両親はどちらもB型で、私を含め弟2人もB。妻もBで、息子3人も全員がBです」
――ある意味、それも凄いな(苦笑)
 「だからと言って、会社でB型を集めてる訳じゃないですよ(苦笑)」