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セピア色の風景帖

《セピア色の風景帖》 第四十九回 山交バス営業所

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 かつて山形交通(現在の山交バス)の営業所は県内のいたるところに配置されていた。山形市内にも清住町の今の本社のほか、鉄砲町にあった旧本社、千歳公園、末広町、大野目に各営業所があったと記憶している。

《セピア色の風景帖》 第四十九回 山交バス営業所

 運賃管理や乗客の世話、踏切通過の安全確認などをする車掌が同乗していた昭和四十年代半ばまでは道路の主役はバスで、路線は毛細血管のように各地を網羅していた。
  しかし、時代の流れとともに主役は自家用車に移ってバスは斜陽に。会社側はワンマンバスの導入など経費削減に努めるも客離れはとどまらず、路線の削減が相次いだ。そのことがまた客離れを招くという悪循環が続いたようだ。
 バスはお年寄りと子どもの交通手段というイメージが定着し、いったん乗用車を手に入れた者がバスを利用する例は少なかった。
 発券所まで備えていた千歳公園営業所が待合所に格下げになり、鉄砲町の旧本社さえも富士ゼロックスとアサヒビール園(現在はパチンコホールのベガスベガス)に変わった。
 末広町営業所はコンビニになったあとマンションに、大野目営業所跡はそっくりそのままヤマダ電機になった。

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