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セピア色の風景帖

《セピア色の風景帖》 第八十二回 馬見ヶ崎橋

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 現在は架け替え中の山形市薬師町と双月町・印役町を結ぶ「馬見ヶ崎橋」は、市内で最も有名な橋であろう。

《セピア色の風景帖》 第八十二回 馬見ヶ崎橋

 護国神社や千歳公園の近くにあり、花見や芋煮会の時には待ち合わせや集合の目印になっていた。映画「おもひでぽろぽろ」ではその姿が忠実に描かれていた。橋の下に人が住み着き、問題になったこともあった。

 木橋の時代は「馬見ヶ崎九十九橋(つくもばし)」と呼ばれていたようで、当時の絵葉書にもその名称が残っている。先年取り壊された橋は銘標に「馬見ヶ崎橋」と刻まれた昭和8年竣工のコンクリート橋であった。

《セピア色の風景帖》 第八十二回 馬見ヶ崎橋

 市内の橋の中では立派な親柱(おやばしら)を持つ橋で、親柱に仕込まれた照明が夜間に点灯するようになっていた。途中、橋の拡幅や歩道部分の設置などがあり、当初の高欄は残っていなかったが、親柱は八十年の歳月を経てなお最後まで姿をとどめていた。工事関係者によれば親柱4基は別の場所に保存されるという。
 新橋は平成28年中竣工とのことである。(F)

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