《おしえて!編集長》変わるの?山形市中心部
山形市に数ある公共施設のうち、いくつかに移転の話が持ち上がっているのをご存知ですか?Aが移転し、Aの跡地にBが入り、Bの跡地にCが移ってくるといった具合。1年後や2年後の話ではありませんが、街並みや都市の機能は少しずつ変わっていくんでしょうか。
━いくつかの移転話を耳にしました。
市民会館、旧県民会館跡へ
「ただ、現段階で決まっているのは香澄町にある市民会館が七日町の旧県民会館に移ることぐらいだぜ。それも土地の取得や事業者選定もまだで、オープン予定は2029年度と6年後だ」
「市民会館ができたのは1973年(昭和48年)。老朽化が目立つけど、市民の利用は多いみたいだね。現地での建て替えだと建設中は利用できないということで移転新築することになった。七日町だと空洞化対策や、近隣の文翔館とあわせて『文化創造都市』のアピールにもなるしね」
事業費は増額へ
「ただ事業費は当初100億~110億円を見込んでたけど、資材高騰などで増額は避けられそうにない。その額によっては大阪万博みたいな論議になったりしてね」
━移転した市民会館の跡地はどうなるんですか?
「だから、解体するかどうかも含めて正式には何も決まってないんだって(苦笑)。ただ敷地は約1万3000平方メートルと広大。市が進める霞城公園の整備計画の一環で、撤去移転が予定されている県営施設の受け入れ先として市民会館跡が取り沙汰されることはある」
━霞城公園の整備計画って?
霞城公園整備計画
「市が市制90周年の1984年(昭和59年)、山形城跡にふさわしい歴史公園をつくることを目的にスタートさせたんだ。計画に沿って、市は霞城公園内にある県体育館と県武道館、県立博物館などの撤去を県に求めている」
「このうち県体育館と県武道館は2005年度までに撤去される予定だったんだけど、利用者から存続の要望が多かったことから結論が先送りされているんだ」
体育館・武道館の行方は
「市では県に対し、撤去を要望する一方で、代替施設は市中心部に新設して欲しいとも要望してる。その場合の候補地として市民会館跡が噂にのぼるらしい。ただあくまで噂のレベルだぜ」
「これに対して県は、費用がかかるし、天童市の県総合運動公園があるから新設は不要というのが従来からのスタンス。市と県の主張は平行線をたどっていて、先行きが見通せない状態だ」
県立博物館も
━公園内のほかの施設は?
「県立博物館は移転整備に向け、県が設置した専門家懇談会の初会合が10月25日に開かれた。時期や場所は未定だけど、開館が1971年(昭和46年)で老朽化が著しく、移転整備は不可避らしい」
「移転の場合、これも噂だけど桜町の県民ふれあい広場(県立中央病院跡地)が候補になりそうなんだって」