表紙
人形のかくに(河北町)ひな人形商戦が本格化/家族連れらでにぎわう
3月3日の桃の節句に向け、県内各地の人形店でひな人形商戦が本格化している。新型コロナウイルスの5類移行を受け、店頭では祖父母が付き添うかつての品定め風景が復活している。
万延元年(1860年)創業という河北町谷地の老舗「人形のかくに」では、270平方㍍と東北最大級の売り場に三段飾りや親王飾り、立ちびなやつるしびななど250点以上がズラリ。連日、娘や孫の末永い幸せを願う来店者が引きもきらない。
同店によれば、昨今は場所をとらない小型のタイプが主流で、可愛らしい現代風の人形も増えている。人形の顔や衣裳のほか、屏風や道具などをお好みで選び、カスタマイズする買い方も人気という。
娘のまこちゃん(3カ月)のため山形市から訪れた五十嵐丈人さん(33)は「明るい色合いのおひな様を探しに来ました。いいものが見つかりました」とニッコリ。
商戦は間もなく終盤戦に突入、同店では「豊富な中から選んでいただきたいので早めにご来店を」と呼びかけている。