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花粉症初期療法

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 間もなく花粉が飛来する時期になりました。毎年花粉症に悩まされている方は、早めの花粉症対策をお忘れなく。

飛散は「平年並み」

 民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)によれば、スギの花粉は2月上旬から関東や九州を中心に飛び始め、2月中には東北南部や北陸、甲信、東海、近畿、中国、四国まで広がるとか。
 そして2月下旬から3月下旬には西・東日本の広い範囲でスギ花粉の飛散のピークを迎えると予想。スギ、ヒノキ、シラカバを合わせた花粉の飛散量は平年並みと予想しています。

症状を抑える効果が

 早めの花粉症対策といえば花粉症初期療法です。ここ数年は各方面で紹介されているので、すでに実践している方もいらっしゃるでしょう。
 具体的には花粉飛散予測日の2週前、または症状が少しでも現れた時点で抗アレルギー薬の投与を開始する治療です。
 初期療法のメリットは花粉飛散期の症状を軽くすることと、症状発現の期間を短くすることです。山形での初期療法開始の目安はバレンタインのころです。

快適に乗り切るためにも

 花粉症は繰り返し花粉を吸い込んでいるうちに症状が悪化します。ツラくなってから薬を使うのでは症状が改善するまでに時間もかかります。
 マスクやうがい、洗顔、花粉症用眼鏡などによるセルフケアも大切ですが、初期療法を取り入れることでより快適に花粉症シーズンを乗り切ることができます。

眼科医に相談を

 毎年花粉症に悩まされている方はもちろん、コンタクトを使用している方にも初期療法はお勧めです。関心のある方は最寄りの眼科医に相談してみてはいかがですか?

金井たかはし眼科 院長

高橋 義徳(たかはし よしのり)

1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。

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