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緑内障

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 3月6~12日は「世界緑内障週間」です。

世界緑内障週間

 期間中は例年、全国各地のランドマークをグリーンにライトアップする〝ライトアップ in グリーン運動〟が展開され、県内では山形市の文翔館、上山市の上山城、米沢市の旧米沢高等工業学校本館(山大工学部旧本館)などが緑色にライトアップされています。

失明原因の第1位!

 緑内障は日本では中途失明原因の第1位です。40歳以上の20人に1人、70歳以上の実に10人に1人が緑内障にかかるとされています。
 これまでに何度かお話してきましたが、緑内障は初期の段階では自覚症状がなく、「なんだか見えにくくなってきたかな」と気づいた時には症状が進行していて、すでに手の施しようがないといったケースも少なくありません。

早期発見・早期治療を

 大切なことは早期発見・早期治療です。これからの人生100年時代、快適な生活を続けるためにも早く見つけて必要な治療をしっかりと受ける必要があります。
 現在はOCT(光干渉断層計)をはじめとする検査法の進歩で極早期の緑内障の診断率も向上しています。 
 緑内障と診断されれば不安やストレスが生じるでしょうが、治療のための点眼薬も選択肢が増え、治療の幅はひところにくらべ飛躍的に広がっています。

40歳過ぎれば検査を

 早期発見・早期治療につなげるためにも定期的な眼科検査は大切で、40歳を過ぎたら眼科検査を含めた健康診断は積極的に受けましょう。
 そして緑内障と診断されたら治療を中断させないことが大切です。緑内障は治療を継続しなければ進行してしまうことをお忘れなく。

金井たかはし眼科 院長

高橋 義徳(たかはし よしのり)

1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。

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