山形コミュニティ新聞WEB版

あなたの目 健康ですか?

花粉症とコンタクト

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 花粉の飛散が増え、コンタクトレンズを使っている方にとってはツラい季節になりました。

初期療法を逃した方

 コンタクトを使っていると、花粉症による目の炎症やかゆみがひどくなることがあります。症状を軽くするため花粉飛散前から備える「花粉症初期療法」については以前にも紹介しましたが、失念した、タイミングを逃したという方もいらっしゃるでしょう。
 そんな方にとって、花粉の飛散期に入っている現在の対策は、とにかく花粉を避けることに尽きます。

眼鏡がお勧め

 具体的には、飛散が多い日にはコンタクトから眼鏡に切り替えましょう。それが難しいなら、コンタクトを装着したうえでダテ眼鏡をかけることをお勧めします。これだけで花粉の目への侵入を50%防げます。
 またツーウィークを使っている場合、ワンデーに切り替えることで症状を和らげることが可能です。

素材選びも重要

 コンタクトの素材選びも重要で、素材によって症状に差が出ることもあります。
 花粉症の原因になるのは花粉に含まれるたんぱく質。そのたんぱく質がつきにくいよう加工した素材も登場しています。また瞬きするとコンタクトが上にズレるような場合は、表面処理した素材を選ぶことも大切です。

眼科医に相談を

 そのうえで、治療にはアレルギー反応を抑える抗ヒスタミン点眼薬が中心になりますが、注意が必要なのは、症状を抑える効果が強いステロイド点眼薬は原則としてコンタクトとの併用ができないという点です。
 コンタクトを使っていて花粉症にお悩みの方は、お近くの眼科医に相談してみてください。

金井たかはし眼科 院長

高橋 義徳(たかはし よしのり)

1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。

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