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緑内障

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 3月12日から18日までの1週間は「世界緑内障週間」です。

世界緑内障週間

 ご存知のように、緑内障は日本人の失明原因の第1位という恐ろしい病気です。緑内障に対する啓発の意味を込め、この期間中は例年、全国各地のランドマークをライトアップする「ライトアップinグリーン運動」が展開されます。
 県内では山形市の文翔館、上山市の上山城、米沢市の旧米沢高等工業学校本館(山形大学工学部旧本館)などが緑色にライトアップされます。眼科施設でもライトアップしたり、のぼりを掲示したりするところもありますので、お目にされることもあるでしょう。

70歳では10人に1人

 人生100年時代、大切なものを見続けるためにも緑内障は最も気を付けなければならない目の疾患です。
 緑内障は40歳で20人に1人、70歳では10人に1人にみられます。緑内障はゆっくりと視野が欠けていく病気で、初期には自覚症状や視力低下もないので厄介です。
 地域住民を対象とした大規模研究では、緑内障の方の90%近くが診断されていないことが分かっています。

早期発見・早期治療を

 大切なことは早期発見・早期治療で、そのためにも定期的な眼科検診は欠かせません。緑内障が増えてくるのは40歳以降で、該当する方はぜひ眼科検診を受診して下さるようお願いします。
 万一、緑内障と診断されたら治療を中断しないことを心がけましょう。緑内障は治療を継続しないと進行していきます。進行すればするほど治療は難しくなります。

思い出して下さい

 グリーンにライトアップされた県内の施設を見たら、緑内障の恐ろしさを思い出して下さい。

金井たかはし眼科 院長

高橋 義徳(たかはし よしのり)

1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。

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