あなたの目 健康ですか?
眼底検査を受けるのだ!
「週刊少年マガジン」で赤塚不二夫さんのギャグ漫画「天才バカボン」の連載がスタートしたのは1967年、私がまだ幼稚園に入る前のことでした。
バカボンのパパが登場
漫画に登場するバカボンのパパの年齢設定は41歳とか。現在の私の年齢より10歳以上も下ということに苦笑を禁じえませんが、そのバカボンのパパを起用したACジャパンの広告が今、テレビやラジオで流れているのをご存知ですか?
それは「40歳を過ぎたら定期的に眼底検査を受けるのだ!」「これからも楽しい世界を見続けるのだ!」「これでいいのだ!」というものです。
大切な眼底検査
広告の中でバカボンのパパが言っているように、視力検査だけでは分からない目の病気はたくさんあり、しかも進行するまで自覚症状がないことが少なくありません。
そこで必要になってくるのが眼底検査です。
眼底検査では瞳孔の奥にある眼底を眼底カメラや倒像鏡という特殊な器具を使って観察し、目の奥の網膜や血管のほか、視神経を観察します。
楽しい世界を見続けよう
実は眼底には目の病気だけでなく全身の病気の早期発見につながる情報が詰まっているのです。
眼底検査で見つけることができるのは緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜血管の動脈硬化や閉塞などQOL(生活の質)を維持するため、楽しい世界を見続けるため早期発見が必要な目の病気です。
また高血圧、高脂血症、糖尿病の血管への影響、動脈硬化の程度なども知ることができます。
40歳を過ぎたら
繰り返しになりますが、バカボンのパパが言うように「40歳を過ぎたら定期的に眼底検査を受けるのだ!」
金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳(たかはし よしのり)
1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。