《おしえて!編集長》 夏の電力が足りなくなるの?

2011年4月22日
 東日本大震災をきっかけに、この夏、電気が足りなくなるかもしれないってご存じでしたか? その対策に電力会社も政府も大わらわだそうで、あちこちに節電のお願いをしているんですって。このあたりの事情、何でも知ってる編集長に聞いてみました。
《おしえて!編集長》 夏の電力が足りなくなるの?

足りなくなるんですか?

1都15県がピンチ

 「その危険性があるんだ。電力消費量って冷房を使う夏場がピークになるのは知られてるよね。さらに地球温暖化のせいか去年は異常な猛暑だったじゃん。仮に今年の夏の暑さが去年を上回るようならピンチだね」
 「足りなくなると騒がれてるのは東京電力と東北電力管内の1都15県。この中にむろん山形県も含まれる」

東京電力は福島原子力発電所のニュースが連日報じられてるから何となく分かりますけど、東北電力も供給不足になるんですか?

被害甚大な東北電

 「東北電の原発は宮城県の女川(おながわ)原発と青森県の東通(おながわ)原発の2カ所なんだけど、大震災以降いずれもストップしたまま再開のメドは立っていない」
 「宮城県の仙台と新仙台、福島県の原町の3火力発電所も津波で停止したまま復旧の見通しが立たない状態なんだ」

《おしえて!編集長》 夏の電力が足りなくなるの?

それじゃあ足りなくもなりますよねえ。

政府が需給対策

 「これはマズいということで政府は4月8日に今年の夏の需給対策を発表した。対象は東電・東北電管内の1都15県で、ピーク時の電力消費量を大企業は25%、中小企業は20%、一般家庭は15〜20%それぞれ削減、つまり節電して下さいっていう内容なんだ」
 「東北電に限った場合の政府予測は、夏場の電力消費量のピークは1480万キロワットで現状では330万キロワット足りなくなる。不足分のうち280万キロワットは節電で補い、残りは現状の供給能力の向上を目指していくんだって」

そんなに上手くいくんですか?

家庭にも節電迫る

 「そこが問題だよね。まずピークとして予想している電力消費量は去年並みの暑さを前提にしており、さっきも言ったように、より厳しい猛暑になれば青写真は根底から狂っちゃう」
 「最大の問題は一般家庭が15〜20%も節電できるかってとこだろうね。大企業に対しては法律を適用し、クリアできなかった場合は社名を公表したり罰金を科す案も検討中らしいけど、一般家庭の場合はそうはいかないだろう」
 「政府が電力消費量の抑制に動くのは第1次石油危機後の1974年以来37年ぶりになるんだけど、当時と今とじゃ状況は違うしなあ」

37年前なんて私、生まれてませんよ。
 
あふれる家電製品

 「俺が中学3年か。あんまり覚えてないけど、確か街中のネオンが消えたりテレビの深夜放送がパタッと姿を消した記憶がおぼろげにあるなあ」
 「あれから家庭の電力消費量は一貫して増えてる。タエちゃんも家の中見回してごらんよ、電気製品だらけだろ。少なくともパソコンや温水洗浄便座なんて37年前はなかったんだ」
 「それに核家族化が進んで世帯数が増えると構造的に電力消費量は増える。それやこれやで今や家庭の電力消費量が全体の3割までを占めるようになってるんだ」

ということは、私たちが気を引き締めて節電に取り組まないと電力不足→大規模停電を招いてしまうというわけですね。
 
ライフスタイル変革も

 「そういうこと。具体的な節電方法はいろんなところで紹介されてるけど、根本的には時計の針を1〜2時間進めるサマータイム制の導入とか、ライフスタイルそのものを変えていく必要があるのかもね」

今回の震災にはいろんなことを考えさせられますね。