<荒井幸博のシネマつれづれ> THE LAST MESSAGE 海猿
公開は18日から
海難事故に挑む海上保安官の活躍を描いた人気コミックを映画化した「海猿 ウミザル」は2004年に公開され大ヒット。その後、連続テレビドラマや映画の続編が撮られたが、完結編の「THE LAST MESSAGE 海猿」が9月18日から公開される。

監督と三浦翔平に会見
シリーズ1作目からメガホンを執ってきた羽住英一郎監督と、シリーズ初参加で准主役を演じる三浦翔平さんに先日インタビューした。
羽住監督
「前作が最後のつもりだった。ファンから続編を望む声はあったが、すべて出し切った感があり、失望させたくないという想いから簡単には取り組めなかった。だがファンの要望は強く、作らない方がファンを失望させることになると気づいた。作るからには観客が想像する領域を越えなければならないとプレッシャーとの闘いのだった。完成した作品は確実に最高傑作になったと思う」
三浦翔平さん
「俳優になる前からファンだった作品に初参加、それも憧れている(主役の)伊藤英明さんとの共演はプレッシャーだったけど、映画同様、伊藤さんの背中を見ながらなんとかやり切れた」
羽住監督はそんな三浦さんを評し、「弱さもあわせ持った普通の若者を見事に演じてくれ、観客の共感も得られるはず」と絶賛していた。
3Dにも注目
完結編の見どころは多いが、3Dでの公開にも注目。羽住監督は「完結編ほど3Dに適した作品はない。観客は海難現場に置かれているような臨場感を持つでしょう」と自信タップリ。2D上映で観てもその迫力に圧倒され、根底に流れる家族愛や友情の人間ドラマに大きな感動を覚えたが、3Dではどうなるのか——。期待は膨らむ一方だ。

1957年、山形市生まれ。シネマ・パーソナリティーとして数多くの地元メディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。