でん六社長 鈴木 隆一 氏

2006年11月24日
鈴木 隆一(すずき・りゅういち) 1954年(昭和29年)、山形市生まれ。 78年成蹊大学経済学部卒業後、79年でん六入社。86年業務部長、88年常務取締役社長室長、96年代表取締役専務などを経て、2002年6月に社長就任。山形市蔵王倫理法人会会長。52歳。
※名前の「隆」の字は、「生」の上に「一」が入る。
でん六社長 鈴木 隆一 氏

お客様においしさと安全をお届けしたい

――全国ブランドの「でん六豆」は今年が発売50周年だとか。

「でん六豆」誕生は昭和31年

 「でん六は大正13年に創業し、戦後の昭和28年に会社組織になりました。主力商品の『でん六豆』が世に出るのはその3年後、昭和31年6月でした」
――僕は県外の人間ですが、それでも子供のころ「でん、でん、でんろく豆、うまい豆」のテーマソングを聴いた記憶があります(笑)
 「昭和40年代に全国に拠点を広げましたからね。あのテーマソングを始めたのは昭和38年ごろで、当時有名な方に作詞・作曲をお願いし、童謡歌手の天地総子さんに歌っていただきました。昭和30年代から40年代にかけて『でん六豆』は爆発的に売れ、増産に継ぐ増産でした」
――それから?
 「昭和50年代に入ると売れ行きがピークを過ぎていきました。創業社長である祖父の鈴木傳六──『でん六』『でん六豆』の名称の由来ですが──に代わり、父の鈴木傳四郎が社長に就任したのが昭和51年。社業建て直しで悩み抜いた末に父が下した結論が顧客第一主義。これは現在でもでん六の経営理念として受け継がれています」

社是は「顧客第一主義」

――具体的には?
 「端的にいえば、お客様が望むおいしくて安全な商品を提供していくことですね。時代や顧客ニーズの変化を的確にとらえ、すばやく対応することを社是にしています」
 「おいしさはもちろん、現代は安全・安心も重要なキーワード。主原料である落花生は中国産が主力で、現地に赴いての生産指導や品質管理には特に力を入れています」

でん六社長 鈴木 隆一 氏
当面は年商200億円が目標

――現在は業績もすっかり回復、年商は160億円台で安定していますね。
 「社長に就任した4年半前に年商500億円の目標を宣言しましたが、当面は200億円の達成に向け、どう成長モデルを描いていくかが課題。あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ、と考えています」
――山形を代表する企業のトップとして、ゆくゆくは経済界を引っ張っていく役目も回ってきそうですね。
 「私なんか、まだまだ。ただ地域貢献や社会奉仕は創業者の祖父から続くでん六のDNA。会社経営に最善を尽くすのと同時に、地域や社会のために微力を尽くしていきたいと思います」