山形コミュニティ新聞WEB版

税金の基礎知識

税金の基礎知識/(15)消費税(1)

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 今回から、商品やサービスの購入時にかかる税金、「消費税」についてお話ししましょう。

 消費税というと、私たち「消費者」がお店で支払って国に納める税だとイメージしがちですが、実は消費税を国に納める納税義務者は「事業者(個人事業主や会社など)」です。

 上のイラストのように、事業者は「預かった消費税」から「支払った消費税」を差し引いて納税するルールで、 これは「仕入税額控除」と呼ばれ、二重課税を防ぐ制度となっています。

 そもそも消費税とは、事業者が仕入れにかかった消費税を販売価格に「転嫁(上乗せ)」するというしくみで、消費者は転嫁された部分の金額を負担しているということになります。 

 しかし、価格競争の激化などから、中小事業者ではこの転嫁が難しい場合があり、消費税分を自社で負担せざるを得ないケースが問題となっています。

鈴木僚税理士事務所 税理士

鈴木 僚(すずき りょう)

1988年(昭和63年)山形市生まれ。2018年に税理士資格取得。趣味はドライブ。

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