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幻の天保そば 現代に復活~11月28日、試食会開催

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 170年前の江戸時代後期に食べられていた「天保そば」の試食会が11月28日、山形市滑川の鈴木製粉所石臼館で開かれた=写真。

幻の天保そば 現代に復活~11月28日、試食会開催

 試食会は山形市内の製粉所やそば店でつくる「天保そば保存会」の主催。天保そばは1998年、福島県大熊町の旧家を解体した際に種子が発見された。翌年の99年、全国の大学や研究機関が挑戦しても果たせなかった発芽に「保存会」が成功。以後、江戸庶民に親しまれていた味の復活・保存に向けての活動がスタートしている。
 栽培する際のポイントは他品種との交雑を避けること。このため、そばの栽培経験がない飛島を選んだり、市内(高瀬地区)でも畑同士の距離を10キロメートル以上離すという念の入れよう。今年の作付面積は約1・3ヘクタール、収穫量は約700キロだった。
 この日の参加者は約40人。天保そばの特徴は香りの高さと深い甘み。参加者の間からは「江戸時代にタイムスリップしたみたい」「昔も今も山形で食べるそばはおいしい」といった声が聞かれた。
 保存会の峯田徳重会長(75)は「これからも作付面積を拡大して収穫量をあげ、たくさんの人に味わってもらいたい。天保そばを通して山形のそば文化を全国に発信したい」と意欲をみせている。
 天保そばは試食会翌日から数量限定で、保存会会員のそば屋13店が12月上旬まで提供している。

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