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「いのちの電話」ピンチ/相談員減少 稼動態勢に影響も

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 自殺予防を目指した民間のボランティア団体「山形いのちの電話」がピンチに立たされている。悩んでいる人や苦しんでいる人に電話で応対する相談員が年々減少、現在の365日9時間態勢を維持するのが難しくなっているのだ。全国にある「いのちの電話」は自殺予防の最後のセーフティーネットとしてその重要性が指摘されており、事務局では相談員を募集している。

「いのちの電話」ピンチ/相談員減少 稼動態勢に影響も

◇相談員、発足時から半減

 「山形いのちの電話」が発足したのは1994年。発足時の相談員は100人を超えていたが、その後は年々減少し、現在は50人台に。相談員自身が高齢化し、死亡や病気、家族の介護などで活動をやめざるを得ないというケースが多いという。

◇応募者も一ケタ台に

  一方で当初は年に1回の相談員募集の呼びかけに120〜130人の応募があったが、ここ数年は一ケタ台に落ち込み、8月末が締め切りの今年の募集に対しても現在まで応募者はゼロという状態だ。

◇「電話がつながらない」

  相談員は1人3時間、頻度は月に2〜3度というのが全国的なルール。多くの県庁所在地では365日24時間態勢を整えているが、相談員不足の山形では365日9時間態勢が精一杯という。しかも電話は2台に限られ、午後1時から10時までの稼動時間中は電話が鳴りっぱなし。「かけてもつながらない」といった苦情が数多く寄せられているほか、相談員のやりくりがつかずに稼働時間中でも応対ができないケースもあるという。
 事務局では「相談者の悩みや苦しみを聞いているうちに相談員が学ぶことも多い。自殺者が多い山形で、悩んでいる人や苦しんでいる人のよき隣人になってもらいたい」と呼びかけている。
 問い合わせは 事務局 TEL 023−645−4377。

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