山形コミュニティ新聞WEB版

地域ニュース

山形ビルサービス創業者 與田氏が教育財団設立「山形への恩返し」

Share!

 山形ビルサービス(YBS)グループの創業者で代表取締役顧問の與田博利さん(81)が私財を投じて「與田教育財団」を設立した。大学に進む高校生を対象に奨学金を給付する計画で、将来的には高校に進学する中学生も給付対象に加えたいとしている。

山形ビルサービス創業者 與田氏が教育財団設立「山形への恩返し」

 財団の基本財産は與田さんの現金5000万円と個人保有のYBSグループ全株式(簿価4200万円)を充てる。代表理事は大沼前社長の大沼八右衛門氏が務める。株式の配当や金利に寄付金などを加え、毎年1000万円程度を給付する。返済は不要。
 與田さんは水郷で知られる福岡県柳川市の出身。母子家庭で生活は苦しく、高校を卒業して2年間働いた貯金と日本育英会の奨学金で中央大学へ。卒業後、大学時代にアルバイトしたビル清掃のノウハウをいかそうと中山町出身の友人と2人でYBSを興した。
 だが当てが外れて仕事はなく、創業まもなく友人は去って見ず知らずの山形で1人に。転機が訪れるのは大沼の清掃を請け負ってからで、その後は紆余曲折を重ねながらも業容拡大と事業多角化を進め、グループ5社、パートを含め従業員約2000人の企業集団に育て上げた。
 「知らない土地で無一文からの創業には筆舌に尽くしがたい苦労も味わったが、山形の多くの人に支えられて今日がある」と與田さん。財団設立は長年の夢で、山形に生かされた恩返しの一環という。

記事閲覧ランキング

  • 24時間
  • 週間