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山形市の旧木村邸 整備事業が暗礁に/担い手の民間事業者不在で

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 山形市旅篭町2の古民家「旧木村邸」を観光拠点として整備する市の計画が暗礁に乗り上げていることが分かった。整備を担う民間事業者が現れないためで、当初に予定していた2015年度の着工、16年度のオープンは困難な状況。同施設の整備は昨年10月、国から認定を受けた市中心街活性化基本計画の第2期計画にも盛り込んでおり、市では対応に苦慮している。

山形市の旧木村邸 整備事業が暗礁に/担い手の民間事業者不在で

 大正末期から昭和初期に建てられたとされる旧木村邸は木造2階建て母屋と土蔵からなる。約1000平方メートルの敷地を含めて市が寄付を受けた09年以降、「様々な角度から利活用の道を探ってきた」(市商工課)経緯がある。
 15年度に市が予算案に盛り込んだのは、建物を解体して新たに伝統文化などを発信する交流施設として整備するという計画。施設の建設や運営は民間活力を導入し、「山形まるごと館紅の蔵」「山形まなび館」「水の町屋七日町御殿堰」に続く第4の観光名所にする狙いだった。
 だが現在までのところ整備を担う民間事業者は見当たらない状況。1月の公募には1社が応じたが、この業者が3月16日に辞退したことで事業そのものに黄信号が点滅している。
 公募にいったん応じた業者が辞退した背景には、採算性の問題や、建物の解体に反対する一部市民団体の動きなどがあるとみられる。
 市では「計画が宙に浮いているのは確かだが、諦めたわけではない。中活法の整備期間は5年なので、公募条件の緩和などで新たな事業者を募りたい」としている。

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