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あこや会館 休館の異常事態に/指定管理者制度巡り論議も

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 山形市松波にある県職員の福利厚生施設「あこや会館」が3月31日で休館、営業再開の見通しが立たない状況になっている。同施設は民間業者が指定管理者に相当する「管理運営業務委託者」として営業していた経緯があり、異常事態を招いたことで指定管理者制度のあり方を巡る論議にも発展しそうだ。

あこや会館 休館の異常事態に/指定管理者制度巡り論議も

 1976年にオープンしたあこや会館はレストランや宴会場、宿泊室などを備えた施設で、県職員以外に一般客からも利用されていた。2013年3月までは地方職員共済組合山形県支部の直営で、同年4月から今年3月末までは山形インコーポレーション(山形市)が業務委託者として運営していた。
 共済組合を担当する県総務厚生課によると、13~14年の2年間は山形インに目立った問題はなかったが、15年になって納入業者への支払い遅延や未払いが多発するようになったと話す。
 このため同社に対し決算資料などの提示を再三求めたが、同社は応じなかったという。こうしたやり取りを繰り返し、契約切れとなる今年4月以降の同社の扱いを先延ばしにしたことが今回の事態を招いた模様だ。

あこや会館 休館の異常事態に/指定管理者制度巡り論議も

 結局、県が山形インに3月末での契約打ち切りを通告したのは2月上旬。同22日から3月22日に新しい業務委託者を公募したものの、応募があったのは1社だけ。応募したのは山形イン関係者が14年に設立した東北ホテルシステムズとみられ、3月29日に開かれた選定審査委員会で「資格なし」とされている。
 山形インは1994年からJR山形駅近くでビジネスホテル「山形イン」「サンルート山形」を営業していたが、13年にビル保有会社から滞納賃料1億円の支払いと施設の明け渡しを求めて提訴され、15年3月末に同ビルから撤退している。
 東北ホテルシステムズは15年4月から県が保有する国民宿舎「竜山荘」の指定管理者に選定されている。

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