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《おしえて!編集長》 ガンバレ!県産牛乳

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 前号で特集した「タマゴに異変!?」が読者に大好評!やっぱり身近な食材の話題は関心が高いんですね。それに味を占めたワタシ、今号では牛乳のことを調べてみようと思い立ちました。教えて編集長!

《おしえて!編集長》 ガンバレ!県産牛乳

というわけで教えてください。

TPPの焦点にも

 「タマゴが好評だったから次は牛乳って、なんだか発想が安易なんじゃないの(苦笑)。牛乳を含めた乳製品は環太平洋経済連携協定(TPP)の焦点のひとつだったわけだし、もっと大局的な問題意識を持って欲しいよなあ」

じゃ、大局的なお話から…。

酪農家は減少

 「まず牛乳用に牛を飼育している人たちを酪農家っていうよね。その酪農家の数は年々減っているんだ。全国的には1996年に4万1000戸だったのが直近では1万8000戸、つまり半分以下になっっちゃったわけだね。ここ10年だけでみても3分の2に減っている」

《おしえて!編集長》 ガンバレ!県産牛乳

エー、エー、エー。

毎年恒例「バター不足」

 「酪農家が減る原因のひとつが高齢化。次の世代が後を継げば問題はないんだけど、先行きに明るい見通しが持てないというムードがまん延している。直近ではそれこそTPPで海外から安い乳製品が流入してくる可能性があるし、前号で紹介したようにエサ代も高騰しているしね」
 「酪農家が減ってるから必然的に生産量も減少傾向が続いていて、96年のピーク時に865万トンだった生乳生産量は直近では733万トンだ」
 「生乳の大半は飲用(牛乳)に向けられるから、生乳減少のシワ寄せは加工品にきていて、ケーキ需要が高まるクリスマス前には『バター不足』が毎年のように騒がれるだろ」

そうだったんですね。

県内消費は4割

 「県内でも大きな流れは同じさ。酪農家は特に置賜地区に多いみたいなんだけど、県内総戸数はピーク時の1800戸から300戸に、生乳生産量は10万7000トンが6万5000トンまで落ち込んでいる」
 「生乳のうち約4割が県内の乳業メーカーに販売されて牛乳として出回る。県内の乳業メーカーは9社で、内陸だと奥羽乳業協同組合(河北町)、後藤牧場(やまべ牛乳、山辺町)、サンコー食品(山形市)、城西牛乳(同)の4社が県産生乳だけを使ってる」

《おしえて!編集長》 ガンバレ!県産牛乳

生乳のうち残りの6割は?

6割が県外に

 「県外に販売される。特に明治乳業、森永乳業、雪印メグミルクなんかの大きな工場がある関東や宮城に輸送されるケースが多いみたいだね。県内のスーパーには当然これら3大ブランドの牛乳も並ぶわけだけど、その原料は山形産だったりするわけだ」

県産牛乳と3大ブランドの違いってあるんですか?

県内産の強みは?

 「工場によって味や風味は微妙に変わるとされるけど、好みは人によって違うからね。ただ県外輸送の日数がかからない分、県産の方が新鮮とされてる。それに県外輸送の費用は酪農家の負担になる仕組みになってるから、酪農家にとっては県内で消費された方が実入りは増えるんだって」

じゃあ、4割といわないで5割や6割を県内で消費すればいいじゃないですか。

ブランド力向上が課題

 「それはそうだけど、最終的に選ぶのは消費者だからなあ(苦笑)。県産牛乳の今の『人気』が4割という数字に表れているわけだ。5割や6割を目指すには人気→ブランド力を高めていく必要があるよね」

《おしえて!編集長》 ガンバレ!県産牛乳

県も動き始めたと聞きました。

県も本腰

 「県産牛乳の消費拡大を目指して『山形県ミルクブランド推進協議会』が立ち上がったのが一昨年6月。エサに稲などを入れて付加価値の高い牛乳づくりを目指す取り組みで、3カ年計画でブランド化を進めていく計画なんだって」

ガンバレ、県産牛乳!

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