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さとう農園(山形市) 五穀豊穣・商売繁盛を願い 大黒様の地上絵制作

山形市落合町のサトイモ畑に、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や商売繁盛にご利益があるとされる福の神「大黒様」の巨大な地上絵が出現、道行く人を驚かせている。
制作したのは畑主で、サトイモの生産と加工を手掛けるさとう農園(山形市、佐藤卓弥社長)。地上絵は山形が誇る芋煮文化を世界に発信しようという狙いで2017年から続けている取り組みで、これまではナスカの地上絵やインドの神様を描いてきた。
日本の神様をモチーフにしたのは今回が初めて。現れた地上絵は縦約110メートル、横約80メートルという大きさで、制作期間は約2週間。大黒様は満面の笑みをたたえ、左手にサトイモを持っているところがご愛敬。
佐藤社長は「米の高騰や異常気象による青果物の不作など農産物の暗い話題が続く昨今、大黒様の力でみんなが豊かで幸せに暮らせるように祈念した」と制作の意図を語っている。
サトイモは10月から収穫し、同社の店頭やネットで販売されるほか、道の駅やまがた蔵王の同社キッチンカーでも芋煮として振る舞われる予定。