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ZAOセンタープラザ跡 星野リゾートが進出か/活性化ファンドで実績

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 5月に営業を終了した蔵王温泉の宿泊施設「ZAOセンタープラザ」跡地に、新たな宿泊施設を誘致する計画があることが分かった。センタープラザを運営していた蔵王サンハイム(山形市)は土地を投資会社リサ・パートナーズ(東京)のグループ企業に売却済みで、リサ社と関係が深い星野リゾート(長野県軽井沢町)の進出が取り沙汰されている。

ZAOセンタープラザ跡 星野リゾートが進出か/活性化ファンドで実績

 サンハイムのリサ社への土地売却は、サンハイムに8億超の債権を抱えていたきらやか銀行が明らかにした。同行では「新たな施設を誘致することで蔵王温泉全体のブランド力向上や活性化が見込めると判断した」と売却に同意、サンハイムに対する債権を放棄したという。
 リサ社は2020年、国内の温泉旅館を支援する目的で星野リゾートと共同で総額200億円規模の「星野リゾート観光活性化ファンド」を設立、約10案件の取得・運営を目指している。
 同ファンドは23年4月、1号案件として岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷で「界(かい)奥飛騨」、6月には仙台市の秋保温泉で「界 秋保」を着工、いずれも24年中の開業を予定している。
 星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」は、地域の伝統文化を活かしたおもてなしや、伝統工芸作家らとコラボした「ご当地部屋」が特徴で、全国に22施設あるという。
 センタープラザ跡への進出について星野リゾートでは「現時点では公表できない」としている。

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