山形コミュニティ新聞WEB版

真理子先生の女性のミカタ

子宮頸がん(上)

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 子宮頸(けい)がんの予防は、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンと検診とを合わせるとより安心になります。

ワクチン接種のススメ

 HPVワクチンの「定期接種」や、定期接種の機会を逃した世代を対象にした「キャッチアップ接種」を受けられる方は、お住まいの市町村から接種の案内状が届いたら該当期間に必ず全3回の接種を受けましょう。
 それ以上の年代の方には案内状は届かず、費用も自己負担になりますが、万全を期すためにも接種をお勧めします。

感染しやすい部分

 子宮の出口は子宮頸部を覆う粘膜で守られています。女性ホルモンの多い年代は、この粘膜で覆われない「子宮膣部びらん」という部分があります。実はこの部分が性交渉などで様々な病原体に感染しやすいのです。
 もし感染した病原体がHPVなら、持続感染で子宮頸がんに進展する可能性が高まります。

検診もお忘れなく

 ワクチン接種は「1次予防」、検診は「2次予防」です。何度もお伝えしているように、現在のワクチンの効果は100%ではありません。
 このためセクシャルデビュー後は、定期的な子宮頸がん検診が欠かせません。子宮頸がんはHPVに感染した後、ゆっくりと進行しますので、検査は最低でも2年に1度、できれば毎年受けましょう。
 そもそも子宮頸がんは性交渉でのHPV感染が原因ですので、性交渉の経験のない方には検診は原則必要ありません。

早期発見・早期治療を

 定期的な検診を欠かさなければ、前がん状態のさらに手前で変化を見つけることが可能です。
 早期発見、早期治療につなげられれば子宮頸がんは「最も予防しやすいがん」になります。

真理子レディースクリニック

真理子レディースクリニック 院長

伊藤 真理子(いとう まりこ)

1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。

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