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肺非結核性抗酸菌症

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 国内でここ数年、「肺非結核性抗酸菌症」という呼吸器感染症が増えているのをご存知ですか?

患者は7年で2倍強に

 主として肺に感染することが多い細菌群を「抗酸菌」と呼び、その種類は200以上にのぼります。このうち「結核菌」とハンセン病を引き起こす「らい菌」を除いた抗酸菌は「非結核性抗酸菌」という名称でくくられ、これに感染した場合を「非結核性抗酸菌症」と呼んでいます。

 慶応大などの調査によれば、非結核性抗酸菌症の患者数は2007年から14年の7年間で2.6倍に増えています。重要なことは、非結核性抗酸菌症は人から人への感染はみられないということです。またその約9割が「肺MAC症」と呼ばれます。

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